日本での現状
日本での現状
近年は、ヨーガと並んでインド式美容、インド式セラピーの方法論として女性向けの雑誌・エステなどで取り上げられることが多く、人気のセラピーとして知られている。だが、語感や視覚イメージから来る神秘性、重厚さ、伝統的な雰囲気だけを利用した紛い物も存在する。
アーユルヴェーダの思想や治療法の一部だけでも導入しているならまだマシなほう、と言ってもよい。名称の認定資格や統括官庁があるわけではないので、比較的自由な産業と言える。
しっかりと顧客のドーシャ体質をチェックして施術する場所が今後増えていくだろう。 アーユルヴェーダの本場インド(特に南インド・ケララ州が盛ん)では、患者の症状に合せて生薬で作られたオイルやGhrita(生薬の成分が含まれたギー)Kwatha(煎
じ薬)Choorna(生薬の粉末)などを選択し治療のプログラムが決められる。
このようにアーユルヴェーダではその理論に基づいた多数の生薬を含んだオイル(100種類以上・生薬1:オイル4:水16の割合で作られる)が使用されるはずであるが、日本のサロンのほとんどではシローダラー(額のチャクラに垂らす)を胡麻油やアロマオイルで行っている。(最
近ではアーユルヴェーダ風調合のマッサージオイルを”希釈して”使用しているサロンも
ある。)そのため、しっかりとサロンを見分けなければならない。
また仮に、ごく少数の志ある人々が、日本国内で正式なアーユルヴェーダを行っているとする。しかしアーユルヴェーダには症状別にエラキリ、ナヴァラキリ、ピリチル、ウドゥワルタナ、パンチャカルマなど40種類以上の治療法があるが、浣腸法などのパンチャカルマは日本では医師しか施すことができない。
また最近、ネトラタルパナ(ギーを眼球に浸す)で眼病を引き起こしたり、カーナプラーナ(点耳)で難聴を引き起こす可能性があるため、これらの施術を行っているサロンは医師法に抵触している可能性が多分にある。その他、なんらかの薬事効果や治療効果を謳った場合も同法ないしは薬事法に抵触する。
厚生労働省及び保健所はネトラタルパナ(点眼)は医師法違反になるとの見解である。